ロープ打診について
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ロープ工法の特徴
1.多くの費用が発生する足場代や仮設ゴンドラ代が発生しないのでコストダウンが可能
一般的に足場で工事を行う場合、多大な足場費が発生しますが、その費用の圧縮が可能です。
各工事費用の単価については、ロープ工法は高いですが、トータルの工事費用を大幅に圧縮することが可能です。また、管理に関しても、工事仕上について元請様が確認を行いたい場合、仮設ゴンドラを設置し、確認を行っていただいています。
2.時間の短縮が可能
足場の設置期間や、仮設ゴンドラでは一吊りの業務時間がかかるなど、実際の調査業務以外で時間を要しますが、ロープ工法では、それらの作業がないため時間の短縮が可能です。
3.場所を問わず調査が可能
建物どうしの間隔が狭く、足場や仮設ゴンドラの設置ができないような場所でも作業が可能です。
4.盗難の危険などを回避
足場を組んでの施工の場合、作業完了後、足場を解体するのに数日を要します。その間に足場を利用しての盗難が起こる可能性がありますが、ロープは業務が終了すれば必ず引き上げられますので、その心配がありません。
5.防護用のネットによる圧迫感を回避
足場を組んでの施工の場合、足場の解体が終わるまで、ネットで建物全体を覆う必要があるため、居住者の方に圧迫感を与えてしまいます。その点において、ロープ工法であれば、施工時のみネットの設営を行うので、長時間におよんで、居住者の方に圧迫感を与えることがありません。
6.早急な対応が可能
早急に対応をしたいが、足場をかけるほどの補修工事でない場合などで威力を発揮します。
当社のロープ工法について
当社が使用するロープ工法の道具は、フランス国家警察でも採用されている道具で、有事の際に出動するフランス国家警察の信頼を得ている製品です。また、EN工業規格(EUの正式な規格で日本のJIS規格に当たる)をパスした製品です。一方、登山道具として、有名スポーツ量販店でも普通に販売されており、一般の方も購入可能な製品です。
当社では、運用面でも厚生労働省が定める安全衛生規則の資格を取得した職人が、当社代表の監督の下、規則に則り、業務を運営しています。
さらに、ロープ工法にはバックアップ理論というものがあります。ロープ工法の機能で、仮に1か所が機能を失ったとしても、バックアップにより機能を失わないための仕組みです。例えば、ロープはメインとサブの両方(いずれも1本当たり耐荷重5t)を使用。下降器(ID)では急な下降でも、自動降下停止機能が働きます。フルハーネスの縫い目も二重で片方の縫い目がほつれたら、その道具は破棄となります。また、急降下の際、落下Gが人体に多大な影響を及ぼさないよう(日本の安全帯では、落下の際、落下Gで内臓破裂や背骨骨折の事故事例があります。)さまざまな工夫がなされ、落下Gによる事故が起きないよう設計され、科学的に立証(EN規格)されています。ロープ工法だからこそ、科学的な根拠は非常に重要な要素だと考えます。
調査単価の一例
(ロープ工法の場合)
項目 | 数量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|
外壁診断調査費 (ロープアクセス工法) |
3,000㎡ | ¥200 | ¥600,000 |
調査報告書作成費※1 | 3,000㎡ | ¥50 | ¥150,000 |
諸経費 | 1式 | ¥75,000 | ¥75,000 |
消費税(8%) | 1式 | ¥66,000 | ¥66,000 |
合計 | ¥891,000 |
※本見積もりに於ける、調査仕様は下記『調査仕様について』をご参照ください。
※上記価格は一例となります。(建物条件によりますが、ほぼすべての物件は上記金額にて実施しています。)
※1日の業務時間が休憩を含む9時間業務が可能な場合の見積書となります。
※赤外線調査、改修工事については、詳細な建物状況により単価が変動するため、個別にお見積もりいたします。
調査仕様について
(タイル部の調査仕様の一例)
- 1.タイル部の浮き劣化について、打診調査により、タイル浮きと下地浮きに分けて調査する。
- 2.タイル部浮きについて、タイル1枚当たりの浮き割合が半分以上について劣化として記録する。
- 3.ひび割れについて、目視調査により、0.2mm幅以上のものを記録し、枚数、長さ、巾を記録する。
- 4.シール劣化について記録する。劣化種類、長さを記録する。
- 5.シール劣化について全体的に劣化している場合については、全体経年劣化として記録する。
- 6.爆裂、欠損、エフロ、錆汁について、目視調査により、記録する。
- 7.各劣化の撮影については、代表劣化撮影として記録する。
- ※お客様のご要望により、記録劣化種の増減(ひび割れ0.2mm幅以下の記録)、マーキングの必要の有無、全数撮影希望、などによりフレキシブルに対応いたします。上記は定期報告の調査仕様の一例として掲載しました。
ロープ工法で使用する道具
セミスタティックロープ
11mmΦ
メーカー:テンドン社
高い破断強度と優れた耐久性を兼ね備える。破断強度は34KNで質量に換算すると約3.5tの重量耐久性を保持。人を支えるには十分過ぎるが、更なる安全の確保のため、2本のロープを使用する。
アイディー
(下降器)
メーカー:ペツル社
下降器。多機能ハンドルで降下スピードをコントロールし、且つ、ロープをタイオフしなくても停止し、フリーハンドで作業が可能。さらに、急降下の際、緊急停止するセルフブレーキ機能を装備。
アサップロック
(落下防止器具)
メーカー:ペツル社
万が一、急降下を起こした際、直ちに緊急停止し、落下を防止。ショックアブソーバーとフルハーネスを併用することで、落下時の下降Gを分散させ、直接人へのダメージがおよばないよう設計されている。
ショックアブソーバー
(落下衝撃緩和器)
メーカー:ペツル社
アサップロックを併用して使用。万が一、急降下を起こした際、アサップロックによる落下Gを人に直接かからないよう、落下Gを吸収。
フルハーネス
メーカー:ペツル社
全身を覆うハーネス。万が一、落下の際、アサップロック→ショックアブソーバー→人への落下Gを全身で受け止めることが可能。